写真家中筋純さん、黒澤多佳子さん、大沼勇治さん(双葉町)とともに。この頃は、RICOHのコンデジしか所持しておらず、写真がかなり拙い。浪江の加倉スクリーニング場で身分チェックと防護服や個人線量計を受け取り、まずは双葉町役場へ。
 細谷海岸。1Fから1.5kmほど。空間線量はさほど高くなく、0.4〜0.6μSv/hほど。この場所は中間貯蔵施設エリアであり、ここへの立ち入りは今も(今の方が)厳しく制限されている。
 双葉町郡山、中野地区。津波浸水域。今はここに原子力災害伝承館や産業交流センター、ホテル、温泉などが出来上がり、その脇には中間貯蔵施設がある。そして、復興祈念公園が整備される予定。2017年時点では、双葉町内の「放射性廃棄物」とされるものがここに集められており、カオスなエリアだった。今は常磐道の双葉インター近くに集められている(東京五輪の聖火リレーの際、細野豪志議員が「中間貯蔵施設」と見事に間違えた)。
 双葉駅。今や「新幹線が停まるような無人駅」(伊沢双葉町長)となったが、今も双葉町の人たちの心には、この駅舎の姿が残っている。2017年当時は除染中で、周辺の空間線量は0.3〜0.6μSv/h程度だったと記憶している。
 駅周辺から今はなき双葉町体育館周辺を散策する。どれもこれも今は解体され跡形もない。
 正福寺〜まどか保育園(2022年5月解体)。双葉駅前で最も線量の高い場所。精度の低いエアカウンターSで、当時4μSv/hオーバー。しかし2021年2月13日の地震後、さらにその数字は上がることになる。
まどか保育園は、双葉駅前で最も線量の高い場所の1つである。
まどか保育園は、双葉駅前で最も線量の高い場所の1つである。
駅前通りを若干北上し、そのまま南下していく。
 双葉高校。校庭にある野球のスコアボードには、「2011 春 42日 夏 124日」と書かれている。甲子園にも出場した名門野球部も、原発事故により姿を消した。
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